介護職員初任者研修の様子
移動に関するこころとからだのしくみと自立に向けた介護
10月24日(火)は、千桜会 宮川荘より介護福祉士の齋藤智之様をお招きし、授業を行いました。
介護職員として必須である、移動にかかわる技能について、基礎を学習しました。
重心とボディメカニクスについて、基本の基本を学習中↓
立ち上がる動作の1つために、実はいくつもの動きが発生しています。
介護される側だけではなく、介護者の体の負担を少なくすることは非常に重要です。
腰を痛めることなく、少ない力で人を支えるためにできる工夫をたくさん教わりました。
ボディメカニクスの原則に沿って荷物を持った場合と、普通に持った場合の2通りを試してみると、圧倒的に前者の方が楽に持ち上げることができたようです。
後半は実際にベッドを使用し、寝ている人の体位変換を体験しました。
仰向けに寝ている人を横向きに変える練習の様子。
体を小さくまとめることで、簡単に横向きに変えることができました。
今回は具体的な介助の方法について、丁寧に指導していただきました。
現場での実習に向け、今後も技能を磨いていきます。
快適な居住環境整備と介護の授業
10月10日(火)に、ハッピーケアの渡部正幸様をお招きし、高齢者の住環境について授業をしていただきました。
今回で2回目となりますが、実際に様々な介護用品に触れながら実習を行いました。
前半は介護用ベッドについて、実際に動かしながら体験。寝たきりの人になりきって脱力したまま上半身をしっかり起こしていくと、寝ている人は摩擦や圧迫感を強く感じて苦しくなることを教わってます。
ベッドと身体の間に一度隙間を作るように、介護者が手を入れるだけで、非常に楽になることがわかりました。
褥瘡(床ずれ)防止の技術として、特殊なマットレスについてご説明いただいています。
中には固さの異なる空気入りのチューブが交互に並んでおり、時間ごとに固さが入れ替わるそうです。
特殊な道具がなくても褥瘡を防ぐ方法として、圧力を分散するように隙間にクッションを詰めるやり方を教わっています。
クッションがたっぷりでとても幸せそうです!
足だけでも気持ちがいいそうです。
ベッドから車椅子にスムーズに移乗する方法を実践中。
初めてのスライディングボード!
後半は車椅子の操作について、非常に詳しく教わりました。
小さな段差を越える方法を3通り実践。意外な方法ばかりでした。
スロープの上り下り、大きな段差の上り下りはそれぞれ後ろ向きと前向きの両方を体験。
坂や段差を車椅子で前向きに降りる怖さを体感しました。
最後に、車椅子でよくある事故について学習しました。
フットサポートを下げたまま立ち上がると、車椅子ごと転倒してしまい危険です。
小さな前輪を前向きにしておくと、格段に安定感が増すことも教わりました(車椅子を販売するような方しかわからないような情報だそうです。)
まとめの講義、危険予測トレーニングをして終了。
今回も短時間にたくさんのことを学習しました。
介護職員初任者研修 夏季講習④
8月22日(火)に食事介助の学習の一環で、実際に高齢者の方に食べやすい食事を作りました。
舌でつぶせる状態のフレンチトーストと食べやすいデザートとしてゼリーを作りました。
焼き目をつけずにふんわりするように注意して調理しました。
利用者の方もレクリエーションとしておやつ作りができることを考え、ゼリーにしました。ポリ袋に入れた材料をもんで手指機能の訓練にもなります。
「フレンチトースト」と「ブドウと牛乳の寒天ゼリー」
試食してみると…うまくできました!
調理をとおしてユニバーサルデザインフードについて考える機会となりました。
実際に調理をしてみたことで、「食べる楽しさ、喜び」を高齢者の方に感じてもらえる食事について理解が深まりました。
大変暑い日々が続きましたが、夏季講習は9日間行いました。今後もまだまだ研修が続きます!
介護職員初任者研修 夏季講習③
8月21日(月)に郡山健康科学専門学校の佐々木謙太朗先生をお招きし、食事介助について学びました。
食事介助の基本的な事項について講義を受けました。
KYT(危険予測トレーニング)も行い、介護の現場に潜む危険要因やどんな事故につながるかを考えました。
とろみをつけた水分や介護食を実際に試飲・試食し、安全な食事のために様々な形態があることを学びました。
食事介助をする際の注意点として、高齢者の咀嚼や嚥下機能の把握、姿勢や体調確認、利用者に応じた食事形態など、介助する際の大切なことを学びました。安全に楽しく食事をしていただくための介助について深く考える講義となりました。
介護職員初任者研修 夏季講習②
整容に関連した介護の一環で、口腔ケアについて学びました。
まずは、自分の口腔ケアを行い、介護の際の支援方法について考えました。口腔ケアの効用や方法等を学び、疾病予防や健康の保持のために大切なケアであることを理解しました。