6月18日 会津美里町じげんホールをお借りして、令和7年度探究成果発表会を開催しました。
この成果発表会は、3年生がこの2年間で学んだことを、地域の方々を前に発表する、会津西陵高校の総合的な探究の時間の最大イベントです。

当日は本校の1,2年生のほか、会津美里町役場のみなさま、これまで探究活動でお世話になった方々、保護者のみなさんはもとより、探究活動でコラボさせていただいた宮川小学校の4、5年生も来場し、発表を観覧してくださいました。
第1,2セクションの司会の生徒
発表のテーマはバラエティに富んでいて、来場されたみなさんも聞き入っておられました。
発表されたもののうちいくつかご紹介します。
第1セクションから
「マラソン競技を利用して、幅広い年代で体力向上を目指しながら、町のPRをしよう」

この班では県内、そして会津地方では生活習慣病の罹患率が高いことに注目し、運動不足解消のための方策としてマラソン大会を企画すれば健康増進により習慣病の予防と、同時に町のPRにもつながると提案しました。
距離を考えて具体的なコースも提案しました。

マラソン大会の運営をすると仮定して、イベントの運営がどれくらい大変なのかを体験するために、猪苗代町で開催された「うつくしまトライアスロン大会」にボランティアとして参加するなど、精力的に活動しました。
今後の展望として、町のイベントとなっている「ふれあいウォーク」にランニング部門の開催を提案するなど進めていきたいと発表しました。
第2セクションから
「病院を楽しくするためには?」

この班では、入院患者の病院での生活を少しでも豊かなものにするにはという思いから、探究を進めました。

自分たちができることと考え、入院患者の「月感覚がない」という声に応えるように、月ごとの季節にあったテーマで飾り付けをすることにしました。
第3,4セクションの司会の生徒
第3セクションより
「マイクラで伊佐須美神社を再現」



この班では、「マインクラフト」を使って会津美里町のシンボルである伊佐須美神社の境内を再現し、その魅力を発信する取り組みを進めました。

SNSを使って製作状況を発信することで、多くの人々に伊佐須美神社を認知してもらおうとしました。

まだまだ発展途上ですので、この取り組みは後輩に引き継いでいきます。
第4セクション
「子どもと元気に!地域の活性化」

この班は、「地域を盛り上げたい!」という思いを持っていたところ町内の宮川小学校のリンゴプロジェクトへのお誘いをいただき、小学生と一緒に町を盛り上げていく試みに取り組みました。

オンラインミーティングを通して、どのように取り組んでいくか検討しました。
宮川小学校の児童による販売会の様子
リンゴの販売促進のためにレシピも考案し、パンフレットを作成しました。
これらの班を含め当日は23の班に分かれて発表を行いました。
また、
第1セクション:栗城嘉則 先生(会津美里町役場 政策財政課課長補佐)
第2セクション:渡部雄二 先生(会津美里町役場 政策財政課長)
第3セクション:島田 実 先生(県立テクノアカデミー会津 観光プロデュース科 副教務主任)
第4セクション:髙橋延昌 先生(県立会津大学短期大学部 産業情報学科 教授)
総括:前川直哉 先生 (福島大学 准教授 ふくしま学びのネットワーク理事・事務局長)
以上の5名の指導助言の先生方にもご講評いただきました。ありがとうございました。
総括の前川先生には生徒と先生方との熱意で素晴らしい探究活動を展開しているとお褒めの言葉をいただきました。
次年度も今年の3年生に負けないような発表ができるように、思考を深めていきたいと思います。