学校生活の様子

地震対策避難訓練

2025年5月26日 15時15分

5月23日、中間考査終了後、地震対策避難訓練を実施しました。

IMG_2069「地震発生」直前の教室の様子。

「地震発生! 自分の身を守る行動をとりましょう!!」

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揺れが収まりました。校庭に避難します。

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避難が完了しました。

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講評:校長の話

1 地震はいつどこでおこるかわからないという話

2 災害の際に怖い「正常性バイアス」の話

3 記憶と風化の話

の3点から話をします。

まず、1 地震はいつどこでおこるかわからないという話です。

みなさんに質問します。会津で大地震は起こるでしょうか?

江戸時代の会津地震という大きな地震がありました。1611年に発生したこの地震は、マグニチュード6.9と推定され、震源が浅く、局地的に震度6強から7に相当する激しい揺れがあったそうです。鶴ヶ城も崩れてしまいました。会津盆地自体が断層盆地という分類の地形で活断層も南北に走っています。会津でも大地震が起こるかもしれないということを知っておきましょう。

次に2つめ 災害の際に怖い「正常性バイアス」の話です。地震が起きた時、私たちには気をつけなければならない心の働きがあります。それは、人は間近にとんでもないことが起ころうとしても「まさか、そんなこと起きないだろう」「大丈夫だろう」と、危険な状況を過小評価してしまうという正常性バイアスというものです。大きなショックからの自己防衛のために起こるのだそうですが、この正常性バイアスが強く働くと、「まだ揺れてるけど、もう少し様子を見よう」「みんな動いてないから、自分もこのままでいいか」などと、行動が遅れて、結果的に被害を大きくしてしまいます。

ですから今日ようなの避難訓練で、最悪を想定して行動しておく。そしていざという時その行動を思い出して迅速に行動することが大事です。

3つ目 記憶と風化の話です。避難訓練では今の生徒と20年前の生徒と比べて、今の高校生の方が真剣に取り組んでいると思います。それはやっぱり東日本大震災があったからです。あのこわい記憶が訓練に取り組む態度に影響していることは間違いないです。ただ気を付けなければその記憶はいずれ薄れていきます。みなさんは震災時の記憶はありますか?発生時1歳から4歳だったでしょ。かろうじて3年生がなんとなく覚えている程度だと思います。今日の訓練の日や3月11日には当時のことを、ネットなどにも記録が残っていますので、そういったものを活用して、震災について思い返すことも大切だと思います。